2005年12月12日

照明の豆知識

通常一般的には、天井から部屋全体を照らす照明が各部屋1つあるだけです。
このことを1室1灯といいます。
照明の役割をみてみると、暗いところを明るく照らすということではありますが、その他に部屋に影と光の部分をつくり、くつろげるスペースなどを演出するという重要な役目もあります。
照明はムードをつくるにはかかせないものです。

1室1灯は、人の顔の下半分が暗くなり、影もきつくなるという点で貧相なインテリ アになってしまいます。 部屋にもともとついている照明をいかしながら、スタンドやスポットライト等を組み合わせて照明を充実させることがインテリアの質を高めるポイントになります。

部屋の広さにもよりますが、天井から全体を照らす全体照明とテーブルやソファー等人が落着く場所の側におく部分照明を組み合わせた1室2灯が最小限必要です。
又、 その他にアクセントとして明かりを加えた1室3灯にして、光がやわらかく交錯するのが理想的でもあります。
ライトは足元に置くなど光源に高低差をつけ、光の方向や濃淡も一定にしないで変化をつけることがライティングによる素敵なインテリア作りのポイントにもなります。

照明の豆知識


●ライトには蛍光灯と白熱灯があります。その特徴をみてみましょう。

・蛍光灯

勉強したり集中して何かをする作業スペースには、蛍光灯が向いています。   
お部屋全体を明るく照らします。   
特に子供部屋にはインバータータイプの蛍光灯が最適です。
蛍光灯特有のちらつき、ジッ-という不快音を解消し省エネ性にも優れています。   
発熱量が少ないです。   
電気代が白熱灯より安くすみます。      
1畳当たりの蛍光灯は10~15Wを目安にします。 

・白熱灯
白熱灯は暖色系の光色で、明暗のコントラストをつくる特性があります。   
しかし、電気代が高く、発熱量が多くて部屋が暑くなるという欠点もあります。   
リラックスしたい場所等には、白熱灯が向いています。   
リビングや寝室等は白熱灯がお薦めです。      
1畳当たりの白熱灯は30~40Wを目安にします。 

※電球が露出した器具に比べて、シェードですっぽりカバーされたものは、当然暗く なります。
又、色や素材により光の反射率が異なる為、同じ照明器具でも白っぽい壁 紙の部屋では明るく、濃い色の壁紙では暗くみえたりします。

内装がダーク調で光を吸収する素材の場合は、ワット数の大きいものを選ぶようにするといいでしょう。


●ライトの種類をみてみましょう。

1.シャンデリア
装飾性が高く華やかなシャンデリアは、リビングや吹き抜け空間のメイン照明として空間を彩り、楽しませてくれるアイテムです。

エレガントなものからモダンなものまでバラエティ豊かなデザインが魅力です。 吊り下げタイプと天井直付けタイプがあります。

1.シャンデリアタイプで丈が長く存在感のあるものを使う場合には、天井がかなり高くないとバランスが悪くなることがありますので注意しましょう。  

2.シーリングファン
最近、人気があるファンタイプ。
ファンを回すことで部屋全体の温度を一定に保ち冷暖房効果をアップします。
ファンに照明がいくつかついているタイプから、素材も様々なものが販売されています。

3.シーリングライト
天井に直接取り付けるタイプ。
メイン照明として部屋全体を明るく均一に照らします。
照明としてはもっとも一般的で、空間を広々と感じさせてくれます。
リビングや寝室、玄関などによく使われる照明器具です。

4.ペンダントライト
料理が美味しく見える白熱灯。
4人掛けのテーブルなら直径50㎝位までにしましょう。 
大きいテーブルだと、小さめのペンダントを2~3灯つるすのもお洒落です。

 
又、テーブル面から60~80cmの高さが基準になっています。
リビングに使うシャンデリアは、床から器具の下端まで最低2mはとったほうがいいでしょう。

天井から垂れ下がるタイプのペンダントは、低めに設置すると天井との間に影がでて、天井が高く見える効果がでます。


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5.ブラケットライト
壁面や柱に取り付ける補助照明ですが、アクセント的な使い方で雰囲気のある光の効果を生み出します。

メイン照明と合わせてコーディネートすることにより、インテリアの統一感が生まれます。
器具により、さまざまな配光を楽しむことができます。

6.スタンド
高さのあるタイプのスタンド、床に置くタイプのスタンド、机の上に置くテーブルスタンド等があります。

最近では様々な素材でできたものもありますので、お部屋の雰囲気にあったものを選ぶようにして下さい。 シェードからでる灯りは、その場をとてもムードある雰囲気に作ってくれます。

部屋のコーナーやテーブルサイド、ベッドサイドにはスタンドを置いてあかりを演出します。
移動が可能なので位置を変えて雰囲気を変える楽しみもあります。

7.スポットライト
スポットライトは直接光を当て、部屋の一部やインテリアを照らし出すあかりです。
光が強いので直接目に入らないよう取り付け位置。

8.ダウンライト
天井に埋め込まれているタイプです。

配置によってインテリアやコーナーを浮かび上がらせる、補助照明の役割もしてくれます。

※電球が露出した器具に比べて、シェードですっぽりカバーされたものは、当然暗く なります。
又、色や素材により光の反射率が異なる為、同じ照明器具でも白っぽい壁紙の部屋では明るく、濃い色の壁紙では暗くみえたりします。

内装がダーク調で光を吸収する素材の場合は、ワット数の大きいものを選ぶようにするといいでしょう。


●場所を生かす照明を心掛けよう!

お部屋でいくつかの照明を使う場合は、下記を参考にしてみましょう。

1.同じものを左右シンメトリーにする
2.同じ形の大と小を左右叉は上下にする
3.同じものか色違い、デザイン違い などをいくつか均一または高さを変えて設置するとお洒落になります。

○Dining room (ダイニング)
ダイニングは家族が集まり団らんをする場所でもあります。 又、お客様をおもてなしする場所でもあります。

華やかに明るい雰囲気をつくり、リラックスして食事を楽しめるように照明での演出も大切になります。 最近では、ペンダントタイプを取り付ける方が増えてきています。

○Bed room (寝室)
寝室は一日の疲れを取り、安らかに眠る場所でもあります。 リラックスして、くつろげる空間造りを心掛けましょう。 そのため、照明は落ち着きと居心地の良さを感じさせる光を選びましょう。

寝室のあかりはまぶしさを感じないことが基本になります。
ベッドの中に入って直接目に灯りがあたるのはよくないです。 寝たときに光源が目に入らないように取り付け位 置やデザインを考慮しましょう。 ベッドに入ったまま操作できるリモコン付きタイプはとても便利です。
心からリラックスしたい寝室では、雰囲気を重視して間接光を活用することもいいで しょう。  

○Private room (子供部屋、書斎)
書斎や子供部屋は、狭い空間が多いので、全体に光がにいきわたるようにライトなどで部屋の明るさを確保します。
機能性が求められるワーキングスペースはすっきり、明るく、センスよくしましょう。 仕事や読書をする空間は、目が疲れないよう適度な明るさを確保します。 空間をすっきり見せるシンプルなあかりを組み合わせると効果的です。

個性を育む子供部屋には楽しいデザインの照明をつけましょう。

明るくチラつかない、インバータタイプを選びましょう。
子供部屋は学習や睡眠の時間を過ごすだけでなく、子供の個性を育む大切な場所でも あります。
お子さんの目線で、快適に楽しく過ごせるような照明を考えましょう。  

※照明を使ったちょっとした技
絵や鏡と一緒に演出。
照明同士を組み合わせと置くこともテクニックのひとつです。


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Posted by つかやまひろみ at 12:00│Comments(0)インテリア
 
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