独立・開業をすると、経営者になります。
経営者というのは、様々な対処能力を身につけなければなりません。
そこで、一番に自分の
【心を磨く】 というのがとても重要になってくると私は思っています。
お店や会社はすべて経営者の考え方にかかっています。
以前ににも話をしましたが、私がお店を出すに至り、都内に何十冊もの本を持っていて、自分がこれからオープンさせようとしている業種の内装、商品構成を勉強しに行きました。
何十軒と回った中で、ただ1軒だけ感動する店舗がありました。
明かに購入するには見えない私に、とにかく一生懸命に商品の説明を嬉しそうに楽しそうにするのです。聞いている私もなんだかとても気持ちが良くなるほどにです。
そこの店員さんはほんとうにその商品、お店が好きなんだなぁ~と思いました。
「こんなに店員さんの心をしっかりとつかめる社長って、どんな人なんだろう」
と会いたくなって結局、最終的には取引をすることになったのです。
会うことで、社長の腰の低さ、物事の考え方を学ばせていただいたのです。
そこで、こちらも以前にご紹介した「生き方 稲盛和夫」よりとてもわかりやすく解説している文面がありますので、ご紹介します。
もちろん心を磨き、高めることが問われているのはリーダーだけではありません。
心をよい方向に高めて、能力のみならず人格ある人間を、賢い人間であるだけでなく正しい人間をめざすべきであるのは、どんな人でも変わりはありません。
それは生きる目的、人生の意義そのものであるといってもいい。
私達の人生とは、私達の人間性を高めるためのプロセスにほかならないからです。
それでは、心を高めるということは、いったいどういうことなのでしょうか。それは、けっして悟りの境地、いわば至高の善的境地に達するなどという、むずかしい話ではなく、生まれたときよりもすこしでも美しい心になって死んでいくことではないかと思います。
生まれたときよりは、死ぬ時の魂のほうが少しは進歩した、少しは心が磨かれたという状態。
それは、身勝手で感情的な自我が抑えられ、心に安らぎを覚え、やさしい思いやりの心が次第に芽生え、わずかなりとも利他の心が生まれるというような状態です。また、そのような美しい心へと、もって生まれた自分の心を変化させていくことこそが、我々が生きる目的です。
様々に苦を味わい、悲しみ、悩み、もがきながらも、生きる喜び、楽しみも知り、幸福を手に入れる。そのようなもろもろの様相を繰り返しながら、一度きりしかない現世の生を懸命に生きていく。
その体験、その過程を磨き砂としておのれの心を磨み砂としておのれの心を磨き上げ、人生をいきはじめたころの魂よりも、その幕をとじようとする時の魂のありようをわずかなりとも高める。
それができれば、それだけでわれわれの人生は十分に生きた価値があるというものです。
心を磨く指針として、私は自らの経験から次のような「6つの精進」が大切ではないかと思い、まわりの人達に説いてきました。
①誰にも負けない努力をする
人よりも多く研鑽する。また、それをひたむきに継続すること。不平不満をいうひまがあったら、1センチでも前へ進み、向上するように努める。
②謙虚にして驕らず
「謙は益を受く」という中国古典の一筋の通り、謙虚な心が幸福を呼び、魂を浄化させることにもつながっていく。
③反省ある日々を送る
日々の自分の行動や心のありようを点検して、自分のことだけを考えていないか、卑怯な振る舞いはないかなど、自省自戒して、改めるよう努める。
④生きていることに感謝する
生きているだけで幸せだと考えて、どんな小さなことにも感謝する心を育てる。
⑤善行、利他行を積む
「積善の家に余慶あり」。善を行い、他を利する、思いやりある言動を心掛ける。そのような善行を積んだ人にはより報いがある。
⑥感性的な悩みをしない
いつまでも不平をいったりしてもしかたのない心配にとらわれたり、くよくよと悩んではいけない。そのためにも、後悔をしないようなくらい、全身全霊を傾けて取り組むことが大切である。
文字にしてしまえば平凡すぎるほどの、このような当たり前の心がけを、日々の暮らしに溶かし込むように、少しずつでいいから堅実に実践していくこと。普段の生活のうちに実行していくことが肝要なのです。
お知らせ 【セミナーのご案内】
・9月15日 瞑想会 自己実現に向けてのイメージ力
詳細をみる
・9月30日 ドリームマップ1日集中セミナー
詳細をみる
人気blogランキングへクリックしていただけるとありがたいです。